2025年時点における英国の対内直接投資(FDI)の現状
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2025年に公表された英国国家統計局(ONS)のデータによると、英国への対内直接投資(FDI)は2023年に 13億ポンド となり、2022年の 229億ポンド から大幅に減少しました。英国の対内直接投資(FDI)の推移を見ると、数多くの合併・買収の影響により、英国への対内FDIフローは2016年に 1,920億ポンド という高水準に達しており、その後2016年から2020年にかけて年々減少しています。また、ビジネス・貿易省(Department of Business and Trade)によると、英国への年間投資件数も過去10年間で減少しており、英国FDIプロジェクト数を示すDBTの公表値では、2023~2024年は2016~2017年と比較して 31% 低下しています。
英国におけるFDI上位5産業

金融サービスは、引き続き英国への対内直接投資(FDI)における最大の分野であり、その投資額は年々拡大し、6,410億米ドル に達しています。情報通信産業は直近1年間で最も大きな成長を遂げた一方で、鉱業・採石業は2020年以降、急速に縮小しています。英国のFDI上位産業は金融・IT等の高付加価値分野が中心であり、EYが発表した「2024年 英国投資魅力度調査:安定性と成長(UK Attractiveness Survey Stability and Growth)」、EY英国投資魅力度調査によると、英国はデジタル、金融サービス、ビジネスサービスといった「比較優位」を有する分野において、概してより多くの対内投資を引き付けています。その一方で、製造業プロジェクトや物流分野に関連する対内投資は減少傾向にあります。
英国へのFDI上位5か国

米国は英国の対内直接投資(FDI)の 34% を占めており、31% にとどまるEUを上回っています。EUの英国におけるシェアは、2014年には約 50% に達していました。EYの2024年調査によると、2017年以降、パンデミック水準やウクライナ戦争の影響を受け、英国および欧州への投資は減少傾向にあります。英国のオフショア領土であるジャージー島およびマン島は、英国のFDI残高の 10% を占めています。対内FDI残高の地域別構成を見ると、2021年(入手可能な最も古いデータ)時点で、ロンドンが 45%、イングランド南東部が 17% を占めています。
英国のFDIに関するFAQ
英国における外国直接投資(FDI)とは、外国投資家が英国企業に対して行う資本投資のことで、事業拠点の設立や資産の取得などが含まれます。これまで英国におけるFDIプロジェクトは、金融、テクノロジー、製造業といった産業分野において、雇用創出、イノベーション、経済成長に寄与してきました。
英国におけるFDIの見通し
2024~2025年において、FDIプロジェクト数は 1,375件 と前年比 12%減少 したものの、英国は依然として欧州で 第2位 の投資先として、外国投資家にとって高い魅力を維持しています。特に、テクノロジー、デジタル、金融サービス分野においてその魅力は際立っています。金融サービス分野の継続的な優位性と、情報通信産業の拡大は、高付加価値かつイノベーション主導型セクターに対する投資家の信頼が引き続き強いことを示しています。
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